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2023年10月31日

男性も育児休業を!

厚生労働省の2023年7月の発表によると育児休業取得率は女性が80.2%であるのに対し、男性は17.13%と大変低い数字になっています。 一ツ葉高校に勤務しているS先生は8月から2ヶ月間パパの育児休業を取得されましたので、お話を伺いました。

育児休業を取得しようと思ったきっかけを教えてください。
妻の出産予定日がちょうど生徒の夏休み期間と重なること、上の子が1歳ということで、育児に参加できたらと思い取得しました。

ご家族に何か相談されましたか?
「育休を取得する必要があるのか」「経済的な負担はないか」「期間はどうするか」といった点を話し合いました。上の子の保育園の送迎や家事を考えると自分が育児のメインとなる必要性があること、経済的な面は制度でカバーできそう、ということで取得を決定しました。妻は、2ヶ月も休んで仕事に支障はないかを心配してくれました。

上長にはいつ相談しましたか
安定期に入った2023年3月ごろです。 快く承諾していただきました。キャンパス長も以前育休を取得しており、制度等細かい部分まで教えてくださいました。

育児休業開始後はどんなタイムスケジュールでしたか
上の子中心の生活を送っていました。
新生児は3時間ごとにミルクと寝かしつけを妻と協力しながら行っていました。
夜は上の子の寝かしつけをしながら、一緒に寝てしまうことも多くありました。笑
平日のスケジュール

6:30子どもと一緒に起床・朝食
8:30子どもを保育園へ送る
9:00~16:00家事等(自由時間もあり)
16:30保育園へお迎え
16:30~18:00お迎え後、子どもと外で遊ぶ
18:00~20:00子どもの夕食・お風呂
20:00ごろ妻と交代で1人ずつ夕食
21:00~子ども就寝・片付けや残りの家事等
24:00~25:00就寝



取得前と取得後とで何か心境の変化はありますか?
今までは帰宅後の短い時間だけしか子どもと接することができませんでしたが、毎日長時間接することで、子どもの日常や成長を知ることができました。
育休開始時(1歳9か月)は「ハンバーグ!」と叫ぶくらいでしたが、2か月の間になんとなく歌を歌ったり、2語の言葉をつなげておしゃべりするようになり、急速な成長にとても驚いています。また家事は以前から分担できていましたが、育児は妻任せになっていました。母親と接する時間が長いため子どもも母親に懐いているものと思い込み遠慮がちになっていましたが、育休を通してそれはただの言い訳だったなと感じました。 お風呂をはじめとして私の方がやりやすいことも沢山あります。育児はふたりで行うものだと改めて気付き、復帰した今も積極的に参加しています


◆これから育児児休業を取得する方へ、先輩としてのアドバイスはありますか?
“イクウーメン”という言葉がないように、“イクメン”は男性が育児しないことが前提でできた言葉だと思いますので、その“イクメン”という言葉がかすむくらい、当たり前に誰もが育児に参加できる環境になってくれればいいなと思います。

当社では「男性=育休取りにくい」という風土はありません。男性が育休を取得し育児に全面的に関わることで人間的にも成長できますし、家族に対する尊敬と愛情も深まります。 S先生の育児休業取得を知って生徒たちも、「パパも育児休業をとる」ということを身近に認識できたと思います。これから生徒が就職先を選ぶとき、男性の育児休業取得状況も選択のポイントになるかもしれませんね。