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2025年12月26日

正解は一つじゃない。「生き抜くこと」を支える教育のあり方。

「不登校・引きこもりは社会の問題」という視点

20年ほど前、地域の大学に「不登校・引きこもりサポートセンター」が設置されました。そこで私が知ったのは、不登校や引きこもりは決して個人の資質や家庭の問題ではなく、構造的な「社会問題」「地域課題」であるということでした。

就職氷河期や自己責任論が吹き荒れる中で学生時代を過ごした私にとって、「それは社会の課題である」というフラットな認識は、どこか救われるような響きがあったのを覚えています。

私自身、学校生活を大きな衝突なくおくることができましたが、振り返れば、「きっかけ」になり得る「種」は常に身近にありました。教師の何気ない一言、友人との些細なトラブル……。誰もが当事者になり得る環境は、すぐ隣に潜んでいたのだと感じます。

立ち止まり、自分に合った「スピード」を見つける

社会に出てから、私自身も少なからず苦戦を強いられました。 立ち止まっては「自分にとって何が最適か」を問い直し、また少しずつ進む。その繰り返しの毎日です。

かつては「一つの会社に定年まで勤め上げること」が唯一の正解でした。しかし今は、多様な働き方を選択できる時代です。人生の歩み方に正解がないのであれば、人それぞれのスピードや、自分に合った「登り方」があっていいはずです。

「大切なのは、生き抜くこと」

それは高校生活も同じです。「全日制を3年で卒業し、大学へ入る」ことだけが正解ではありません。

「大切なのは、生き抜くこと。そのための選択肢は一つじゃない」

これは、かつて迷っていた私に先生がかけてくれた言葉であり、後の様々な経験を経てたどり着いた私なりの答えです。通信制高校は、生き抜くために一度立ち止まり、自分を見つめ直し、そして再び歩み出すための「きっかけ」を得ることができる場所です。

画一的なレールに乗ることだけが正解とされる社会では、息苦しさを感じる瞬間も少なくありません。世の中に多様な学びの選択肢があることは、誰にとっても「お守り」のような安心感に繋がると、私は確信しています。

教育の力で、人生の「選択肢」を増やしていく

弊社が展開する通信制高校や日本語学校といった事業は、まさにこの「選択肢」を増やし、一人ひとりの生き方を肯定するための取り組みです。

教育が持つ「人を守る・支える力」を形にしていきたい。私たちの事業内容や、教育への想いに少しでも共感してくださる方がいれば、ぜひ気軽にご連絡ください。あなたの「教育への想い」も、ぜひお聞かせください。